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お酒とオールバックに溺れる夜

第25章 第25酒 -カクテルの味-

悶々とウジウジ悩む中
薫さんから、小包が届いた。

中身は一冊の本のようだった。

添えられた
メッセージカードには

「これを読めば、
純の気持ちが分かるはずよ」


書かれている。

占いの本かな?

と思いながら
封を切ると

それは
カクテルの専門書だった。

お酒の勉強でもしなさい!ってことかしら?

意図を理解出来ないまま
読み進めていくと

そこには
カクテルの材料や作り方
それが作られた経緯や
歴史だけではなく

『カクテル言葉』

というものが紹介されていた。

本によると

古くから愛飲されている
カクテルには

それぞれ花言葉のように
カクテル言葉を持っていて

シーンや想いに合わせた
カクテルが飲まれていると
説明されていたのだ。

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