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お酒とオールバックに溺れる夜

第6章 第6酒 -嫉妬の味-

「さぁ、皆さん、
楽しく、飲み直しましょう!」

純さんの声で、
ピリついていた
場の雰囲気が一転して、

ワァーっと歓声が上がり
盛り上がりを取り戻した。

「ストーカー、
お前も朝まで付き合えよ」

純さんは不思議だ。

純さんの一言で、
その場の空気を
一瞬にして変えてしまう。

その日いたお客さん達は、
誰一人として
嫌な印象を残さずに
楽しむことができだろう。

まぁ、彩菜さんを除いてだが...

その夜は、
知らない色々な人たちから、

「かっこよかったよ!」や
「応援してるからね!」など、

様々な励ましの言葉を頂いて、
乾杯しあった。

濡れたブラウスが冷たかったけど、

そんなこと
どうでもよくなるぐらいに
楽しい夜を過ごせたのだった。

そして、
店も閉店時間になり、
お客さんは私だけとなった。

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