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お酒とオールバックに溺れる夜

第7章 第7酒 -始まりの味-

眉間にシワを寄せながら
捲し立てる
純さんは怖かった

その勢いに
私は

「ごっごめんなさい!!」


叩かれるかもと思って
反射的に
目を閉じた

.........
......

「お前の気持ちは分った

だから

今回だけだ...

今回だけ
特別にお前の言う通りにしてやる」

優しい声色に変わったのを感じた。
純さんは、

「本当にバカなヤツ」

と言って
キスをしてきた。

驚いて
目を開くと

「お前が

また、傷つけられたら

次はないぞ」


純さんの
優しいキスが

私の
額に
目元に
頬に
唇に

降り注いだ。

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