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お酒とオールバックに溺れる夜

第7章 第7酒 -始まりの味-

突然のことに、
少し怯えた瞳で
純さんを見上げる形になってしまった。

「いいか、
客の選別は、
オーナーである俺が決める

楽しく飲めない奴や、
他の客に迷惑かけるような奴は、
来なくていい

俺が気に入らない奴も、入れない

ホント、生意気なこと言いやがって...

だが...

お前が
彩菜に言い返した
言葉に免じて
許してやる

俺は、一杯のカクテルでさえ、
生半可な気持ちで
客に提供なんかしない

お酒の
有り難みが分からないヤツも
お断りだ...」

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