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お酒とオールバックに溺れる夜

第9章 第9酒 -家族の味-

午前中に目を覚ますと、
ブラウスは綺麗に洗濯され乾いていた。

隣に眠っていたはずの純さんを探して、
一階へ降りてみると

お父様と食事の最中だった。

「わわわ!!

かっ勝手に上がり込んでしまい
申し訳ございません!!

わた私、都築未亜と申します!

挨拶もなしに、
お邪魔してしまい本当に申し訳ございません!!」

純さんのお父様は
怒る様子もなく、ゆっくりと立ち上がると

「丁度よかった

昼食を作りすぎてしまってね、
一緒に食べていきなさい」

と、私の食事を用意してくれたのだ。

「息子が、
女性のお客さんを家に連れてくるのは、
何十年ぶりかな...

滅多にないことだから、
家が明るくなって嬉しい限りだ

私のことは気にせんでいいから、
いつでもいらっしゃい...」

そう言って微笑んでくれた。

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