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お酒とオールバックに溺れる夜

第9章 第9酒 -家族の味-

「家族みんな、それはもう地獄を味わうような
悲しみだった...

あんなに明るかった純も
笑わなくなってね...

母親の幸子は、
特にショックを受けて
段々とおかしくなっていったよ...

我が子を失った辛さに
耐えきれなかったんだろうな...

純を隆太だと
思い込むようになってしまったんだ。」

次は
息を吸うのか
吐くのか

分からなくなるほど

私は、胸が苦しくなった。

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