テキストサイズ

お酒とオールバックに溺れる夜

第11章 第11酒 -戸惑いの味-

「わた、私は...
純さんが、好きなんです!

孝哉さんみたいに
優しくなくても...

純さんが、
私を好きじゃなくても...」

最後は
消え入りそうな
声になってしまった。

純さんは
チラッと私を見ると

「バカだな...」

と言った。

「はい...純さんのこと、

好き過ぎて
バカになっちゃったみたいです」

私は、
おどけて笑ってみせた。

すると
純さんは

私が座っている
回転式の椅子を
グッと
引っ張って

純さんと
向かい合うように
半回転させた。

驚いて
目を丸くさせていると

「こんなこと、されてもか?」


純さんの右手が
服の上から
私の胸を触ってきた。

「じゅ、純さっん!?」

その手は
徐々に動きだし

激しく
イヤラシイ手つきに変わっていく

「んんっ///」

左手で
ウィスキーのロックを飲みながら

私の反応を確認している
その瞳は

涼しく
冷たい感じなのに

どこか
寂しげに揺れてるように
思えた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ