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お酒とオールバックに溺れる夜

第12章 第12酒 -強がりの味-

私は乱れた服を
急いで整え

大体の金額のお金を
テーブルの上に置いて

お店から飛び出した。

純さんが追いかけてくることも
電話をかけてくれることも

ないことを知りながら

捨てきれない
淡い期待を抱いて。

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