お酒とオールバックに溺れる夜
第12章 第12酒 -強がりの味-
深夜の空気は
吸い込むと
鼻の奥がツンと
痛くなって
肺まで冷たく感じた
少し立ち止まって
後ろを振り返る
もちろん
純さんの姿はない。
痛い
痛い
痛い
胸が苦しくて
息ができない。
人を好きになることが
こんなに苦しいなんて...
涙腺が決壊したかのように
涙が次々に零れる
純さんに
特別な相手がいること
いない方が
おかしいのに。
そんな当たり前なことに
目を瞑って
現実から目を逸らして
過ごしてきたのだ。
ただ好きなだけなら
大丈夫だと。
身体中に残された
純さんの痕が
虚しい
両思いじゃなくてもいいなんて
そんなの嘘だったんだ。
純さんが欲しい。
純さんの心が欲しい......
悲しいと叫んでいる心に
夜香木の
噎せ返るような香りが
より一層
切なさに
追い討ちをかけた。
吸い込むと
鼻の奥がツンと
痛くなって
肺まで冷たく感じた
少し立ち止まって
後ろを振り返る
もちろん
純さんの姿はない。
痛い
痛い
痛い
胸が苦しくて
息ができない。
人を好きになることが
こんなに苦しいなんて...
涙腺が決壊したかのように
涙が次々に零れる
純さんに
特別な相手がいること
いない方が
おかしいのに。
そんな当たり前なことに
目を瞑って
現実から目を逸らして
過ごしてきたのだ。
ただ好きなだけなら
大丈夫だと。
身体中に残された
純さんの痕が
虚しい
両思いじゃなくてもいいなんて
そんなの嘘だったんだ。
純さんが欲しい。
純さんの心が欲しい......
悲しいと叫んでいる心に
夜香木の
噎せ返るような香りが
より一層
切なさに
追い討ちをかけた。