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お酒とオールバックに溺れる夜

第13章 第13酒 -本心の味-

突然、
少しハスキーな
色気のある
女性の声が降ってきた。

「純、カラオケのマイク
ちょうだい

あと、ボトル追加で!」

「了解
今、持っていくつもりだった

わざわざ、
自分で来るなんて...珍しいな?」

シート席から
私の隣にやって来た
その女性は

高級そうな着物を
華麗に着こなし

丁寧にセットされた
髪には
一本の乱れもなく

キリッとした
目鼻立ちの

とんでもなく
美しく
上品な人だった。

...
......

あぁ
この人が
純さんの電話の相手だ。

私の
第六感が
心の中で
警報アラートを
作動させていた。

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