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愛がはじまる

第1章 愛がはじまる

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 満さんも、強くでも優しく抱きしめてくれました。
 「里美さんの体が
  とっても
  温かい」
 「わたしも
  満さんの体が
  熱いくらいだわ」
 「二人とも
  燃えているんだね」
 「恥ずかしい」
 「里美さんは
  私が
  どんなふうに
  愛してあげるか
  想像していますか?」
 「…うん
  満さんは
  優しいので
  いろいろ
  してもらえると
  想像してしまいます」
 「セックスのとき
  想像するのは
  大切なことです
  里美さんは
  どんなことを
  想像してるの?」
 「イヤ
  言えない」
 「里美さんが
  想像してることを
  聞きたいな」
 「イヤ
  イヤ」
 「恥ずかしがる
  里美さんは
  ほんとに
  可愛い」
 わたし、ほんとにいっぱい想像しています。
 でもそんなことは、恥ずかしくて言えません。
 裸で抱きあっているだけなのに、わたしは、気持ちよくなってきました。
 これが、セックスなのね。
 これが、ほんとのセックスなのね。
 満さんが、わたしを気持ちよくさせてあげると言ってくれたのが、ほんとだとわかりました。
 わたしは、ますます、いろいろ想像してしまいます。

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