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愛がはじまる

第1章 愛がはじまる

         9

 満さんも、パジャマを脱ぎ、満さんの裸の体とわたしの裸の体を、そっと寄せるように抱いてくれました。
 しばらくは、キスもしなくて、そのまま抱いていてくれるのです。
 裸になったわたしの、恥ずかしさを思ってのことなのでしょう。
 満さんが、わたしを布団のうえに、横にならせてくれました。
 そしてまたしばらく、満さんは、わたしを抱いているだけでした。
 「里美さん
  裸で抱きあう
  気持ちよさを
  感じてください」
 「はい」
 わたしは、恥ずかしくて、満さんの胸に顔をふせたままでした。
 裸で抱きあうのが、こんなに気持ちいいものだと初めて知りました。
 わたしは、セックスといったら、横になるとすぐに、わたしのあそこの中に入ろうとするものだと思っていました。
 満さんは、ほんとに、わたしを大切にしてくれているんだなと思いました。
 「里美さんの体は
  やわらかくて
  気持ちいい」
 「わたしも
  なんだか
  いい気持ちです」
 「里美さん
  もっと
  くっついて」
 「恥ずかしい」
 わたしは、満さんに、ギュッと抱きつきました。

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