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春夏秋冬

第113章 わかるわけない

さよならの声は
風に消されて

あたしの耳にはいらない

トキメキの代償で
どう悪かったのか
そんなこと
理解する時間もなく


あなたの


背中とさよなら




みえた



あたしの心に
傷がついた
黒くて
どすぐろくて

ほめたもんじゃないくらい
眉間のシワ
笑えない
うまく
笑えない


1人のあなたに
わたしの
人生木っ端微塵
無駄に気を遣い
無駄に嫌われたくなくて

あなたの背中追いかけて



なにが
悪かったなんて
なにが
うまくやれなかった
なんて


わかるわけない



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