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春夏秋冬

第114章 いらない世界

複雑な世界で
無情に生きた日々

虚しいだけの世界
色が付かない街角


裸足でどこ行くの?
なんて
聞かないで
分からない


わたしが
必要な人なんているの?


ただ
怖くて
焦って


帰る場所なんてない
涙が止まらない

ねぇ
わたしなんて
誰もいらないよね?


でも
怖いから
死ねないんだ


街並みは
何にもない
色もない
匂いもない

中途半端なあなたから
産まれた私は

頼る人もいない


無情に降る雨
ぬれ落ちる
泥だらけのわたし


ねぇ
もういくね
ねぇ
またね


わたしのいらない世界

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