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春夏秋冬

第116章 ねがい

あたしの涙は
床に落ち
水溜りになり
ズブズブに引き込まれて

手を伸ばす
手を払われて

また
心の闇が進む

もっとたくさんちょうだい
薬を下さい

ふらふらの足先は麻酔の匂い
消えて無くなる
感情の操作
無感情の表情


愛を感じる事なく
街を歩く
愛が欲しくて
彷徨い歩く


あなたの愛がほしい
あなたに愛されたい


伸ばした手を振り払われても

あなたについていきたい


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