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春夏秋冬

第168章 あの日

きっと
あなたには
わからない
裸足で逃げた
私の気持ち

踏み躙り
枯れた
あなたへの
愛情

痛みは身体に刻まれながら
泣く事を忘れ日々耐えた
誰かに助けてとSOS
届かない悲鳴

ドアが閉まる
悲しい響き

冷たい罵声
浴びせられた
部屋の隅は
わたしの居場所
息を殺して
1人眠る

叫びだせない苦しみ
もう
意識すら遠のいていくの

裸足で逃げたあの苦しみ
あなたに
何がわかるとゆうの
今更
謝罪なんかいらない
優しい言葉で
話さないで
綺麗事並べて
薄い言葉口から並べて
周りを味方にする卑怯者


あの日のわたしは
もういない

今いるのは
羽根を無くした
飛べない鳥よ

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