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春夏秋冬

第204章 まだら

あなたのことが
なにもかも限界でした

ささやかな記念日
泥が付いた靴で汚す

何も感じない
後悔の無い未来なんてない

1分
1秒でも

あなたを疑いたく無い

空は青く透き通る白の大群
美しく散る
私を
あなたは
どう思うの?


あなたといたかった
あなたとの未来重ねた日


ビー玉から透けた水平線も
笑いあった海辺も
飛び立つ渡り鳥のように
たくさん飛びたった


早朝の退屈な静けさ
うるさくなる時計
響く耳鳴りに
力が抜けた

これから貴方のいない毎日
だれかと結ぶ
赤い糸
隙間に抜けた約束は


あなたとは
限界でした


思い出のオルゴール
2階から投げ捨て
燃やしてしまいましょう
昨日までのわたし

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