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春夏秋冬

第243章 さいご

夜中の
屋上

夏前の冷たいコンクリート
裸足の
一歩


来世は
きっと


怖く無い世界で
ありますように…


残酷な毎日に
あたしの身体は
引き裂かれ
踏まれて
捩れて
疲れて
行き場が無くて…夜通し


歩いた

  

最後の場所に


携帯握りしめて

少しの期待を膨らませ


一夜の夜を思い出し
砕けた心



誰か拾ってよ…



ねぇ


星が
綺麗だよ



空を舞う
蒼い鳥になれますように…

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