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春夏秋冬

第244章 かくれんぼう

あたしは
いらない子

ぼくは
いらない子


そう
あんたが
口にだすから


あたしは
ぼくは


自分を自動的に…殺す


ねぇ
なんで
産んだんだよ


何度言っても

まともな
答えなんか
かえってきませんよ



また…自虐的スイッチが
発動する


あなたの
手が怖い
あいつの
身体がくる


夜中の
かくれんぼう

見つかったら


もぅ…
逃げられない


幼い記憶
楽しい記憶
歪んだ記憶が全てをのみこみ
食べ尽くす


あぁ…誰もいない
あぁ…幸せそうな

あいつ
あの子


憎らしい


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