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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第7章 死神



死神「…ク…クク…まさかお前が狂犬やったとはなぁ…」


狂犬「お前の事は絶対に許さない…許さない…!!」


死神「そうか…それなら、お前のその鋭く尖った爪から剥ぎ落としたるわ!!」


シュッシュッ!!


サッサッ


死神の高速なナイフ攻撃を狛犬さんはさらりと避けていた。


死神「こっこの犬が…!!」


狛犬「っ!!」


バキィッ!!


死神「ぐわっ…!!」


聖輝「?!」


死神「ゲホッ…くっそ…殺りやがったな…!!」


狛犬「ガルルル…俺のパンチ受けて一発KOしないとは…」


死神「…!!」


シュッシュッ!!


狛犬「噛み砕き!!」


ガブッ!!


死神「ぐわぁっ!!!」


聖輝「ひぃっ…!!」


死神「くっ…離せ…!!」


ブンッ!!


ポタ…ポタ…


死神「チッ…クソ犬が…!!」


狂犬「涼野くんの為だったら…お前を殺しても構わない…!!」


聖輝「狛犬さん…!!」


死神「…クク…ククク…あははっ!!悪霊退散……!!」


シュッシュッシュッ!!


聖輝「いやぁー??!」


狂犬「なっ?!」


聖輝「なっ何これ……ちっ…血…?!」


僕の身体のあちこちから血がポタポタと垂れてきた。


死神「あははっ!!綺麗だ…最高だ…まさにこれこそが芸術!!」


狂犬「この野郎…!!」


聖輝「…っ…」


身体中からじわりと痛みが走ってくる…


死神「クク…死ね。」


シュッシュッシュッ!!


狂犬「ゔっ!!」


聖輝「こっ狛犬さん?!」


死神「クク…腹部集中狙い…血いーっぱい流して堕ちろ。」


狂犬「くっそ…!!」


死神「俺の鎌鼬…受けて立てる者は誰一人いない……」


狂犬「ハァ…ハァ…」


死神「狂犬の血…絞り出してやる!!」


シュッシュッシュッ!!


狂犬「ゔわぁー!!!」


聖輝「狛犬さん!!!」


ドサッ…


鎌鼬をモロに受けた狛犬さんはその場に倒れてしまった。

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