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北島「じゃあ、気をつけるんだよ。」


聖輝「はい、ありがとうございました。」


僕は保健室を出て、教室へと向かった。


聖輝「西園寺翔かぁ…いかにもお金持ちって名前だなぁ…」


「ケルベロスの本名知っとるとは対したガキやな。」


聖輝「えっ？…あっ…！？」


振り返ると、魔王がいた。


聖輝「まっ魔王さん！！」


魔王「お前、ケルベロスに興味あるんか？」


聖輝「いっいえ…あの…ちょっと…」


魔王「悪いことは言わへん、今後一切奴とは関わるな。」


聖輝「えっ？」


魔王「あいつは人を毛嫌う、人をゴミのような目で見とる。」


聖輝「ごっゴミ…？」


魔王「あぁ、ゴミを始末すんのが奴の使命や。」


聖輝「使命…？」


魔王「ケルベロスには親友がおってな…そいつの為やったら殺人さえも犯しかねへん。」


聖輝「さっ殺人？！」


魔王「奴を口説いたんはこの世で一人だけ…」


聖輝「そっその人って…もしかして……さとしくんって…人ですか…？」


魔王「…どこまで知ってるか分からんが…これ以上は詮索せん方がええ、お前の為や。」


聖輝「はっはい……」


魔王「くれぐれも、気ぃつけよ。」


そういうと、魔王は静かにその場を去って行った。


聖輝「魔王さん……」


やっぱり悪い人には見えない……