新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第14章 亀裂
松本「母親は元々身体弱い人だから…俺が働かないと家計が持たないんだよ…」
狛犬「もしかして…ずっと学校休んでた理由って…」
松本「朝は新聞配達して…昼は学校行って…夕方は父親のお見舞い…夜は工事現場で働いてる…」
聖輝「えっ…?!」
二宮「うそ…そこまでしてたの…?」
松本「さすがに毎日続けてると身体がもたないから…学校休んで昼間は仮眠取ってたけど…」
優誠「マジかよ……」
狛犬「ねぇ…何で相談してくれなかったの?俺達友達じゃん!」
聖輝「そうですよ!話してくれたら何か変わったかもしれないのに…」
松本「しゃべったところでどうもできねぇだろ?」
優誠「そうだけど…でも相談くらいは」
松本「相談しても何も解決しねぇだろ!金の問題だし…」
二宮「…そんなことねぇよ…ちょっとくらいだったら…俺らお金貸すよ?」
松本「はっ!そうだよな…お前ん家は金持ちだからお金に余裕あるもんな。」
二宮「いやっそういう意味じゃなくて…」
松本「いいよな!お前は何もしなくても金が入ってくるから。」
狛犬「ちょっとやめてよ!そんなこと言うなんて…松潤らしくないよ?!」
松本「俺らしいって何だよ?俺の何を知ってるの?」
狛犬「知ってるよ!小さい頃から松潤は正義感が強くて…優しくて…面倒見がよくて…カッコよかったもん!」
松本「正義感……」