新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第16章 豪鬼
聖輝「…あっあの……」
「偉かったな、一人で立ち向かって。」
聖輝「いっ…いえ、あの…ありがとうございました!」
「いや、暴れたい気持ちやったからちょうど良かったわ。」
聖輝「はっはぁ…」
「さが高の生徒にしては喧嘩の腕前は素人やな。」
聖輝「……。」
「でも、そんな奴がおっても面白いかもな。」
聖輝「えっ?」
「さてと、あいつらの身分証明書…どう使ったろかな〜♪」
聖輝「あっあの…」
「ん?何や?」
聖輝「あっあの…おっお名前は…?」
「俺か?俺はな…周りからは豪鬼って呼ばれとる。」
聖輝「ごっ豪鬼…」
いかにも恐ろしい名前だ…
豪鬼「ほな、俺はこれで。」
聖輝「あっ…ありがとうございました!」
あの人…怖い人なのか優しい人なのか…よく分からない…
でも……
聖輝「何か誰かに似てるような気がする……」