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聖輝「ゆっ優誠くん！」


優誠「聖輝…お前、さっきから狛犬のことで悩んでるだろ？」


聖輝「えっ？！」


優誠「やっぱりな…他の不良達から狛犬の話聞いてた時から様子が変だと思ったわ…」


聖輝「あっいや、僕は…」


優誠「これは俺の予想なんだけど…お前、狛犬のこと好きだろ？」


聖輝「えっ？好きって？」


優誠「もちろん恋愛対象として。」


聖輝「えっえぇっ？？！」


僕が狛犬さんのことを…？！


聖輝「あっあり得ないよ！！だって…僕も狛犬さんも男だよ？」


優誠「男同士でも愛し合ってる奴はいるぞ？」


聖輝「いっいるけど…でも、僕は…」


優誠「じゃあ何で狛犬の話すると浮かない顔するんだよ？」


聖輝「それは……」


優誠「スッと答えが出ないってことは、そういうことだな。」


聖輝「……。」


僕…狛犬さんのことが……


いや、違う。


あの人はただの先輩であって、恋愛対象として見ているわけではない。


それに、狛犬さんには……


聖輝「あのね、さっき…あの人達が言ってた女の人の話…あれは狛犬さんの彼女だよ。」


優誠「えっ、お前狛犬に彼女いるって知ってたの？」


聖輝「うん…狛犬さんが入院していた時に…彼女らしき人が来ていたから…」


優誠「らしきって…彼女じゃないの？」


聖輝「分からない…ただ、まーくんって呼んでいたから…」


優誠「まーくん…こりゃ普通の関係じゃねぇな。」


聖輝「うん…」


まーくんって呼んでたあの女性…


絶対に彼女だと思う…


優誠「聖輝、お前さっきからずっと浮かない顔してるぞ？」


聖輝「えっ…」


優誠「…聖輝…お前、やっぱり狛犬に恋してるわ。」


聖輝「えっ…？」


優誠「だって彼女がいるって聞いて落ち込んで…嫉妬してるだろ。」


聖輝「嫉妬…」


優誠「嫉妬するってことはそれだけ相手に対する気持ちも本気になってるってことだぜ？」


聖輝「相手に対する気持ち…」


この感情…


これが…恋する気持ちなの…？