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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第17章 幼なじみ



聖輝「バイトまで時間あるし、買い物済ませとこっと。」


土曜日の朝。


僕は日常品をメインに買い物しに駅前まで来ていた。


聖輝「えーっと、ティッシュはあるし…洗剤もあるし…あっ!シャンプーがなかった!」


買い物メモを片手にホームセンターの中をぐるぐる回った。


聖輝「よし、これで大丈夫かな。」


「これ、デカすぎね?」


「いいの、特大サイズの方が安いから。」


聖輝「あれ?この声……」


「買い物はこれで終わり?」


「うん。」


聖輝「やっぱりこの声……」


松本さんだ!


聞こえた声を頼りに松本さんを探すと、レジに並ぼうとしている松本さんの姿を見つけた。


聖輝「あっ松本さーん!!」


松本「ん?おぉ、お前。」


聖輝「松本さん!偶然です……ね…?!」


松本「どうした?」


聖輝「あっいや……」


「こんにちは。」


聖輝「あっこっこんにちは!」


松本「あぁ、こいつ幼なじみのかえで。」


聖輝「かっかえで…さん…」


かえ「初めまして、かえでです。」


松本「で、こいつが学校の後輩の涼野聖輝。」


聖輝「あっどっどうも…涼野聖輝です…」


かえ「へぇ〜…こんな可愛い子がさが高に通ってるんだ…」


聖輝「かっ可愛い…?」


松本「まぁ、いろいろ事情があるんだろ、な?」


聖輝「えっあっはい…」


かえ「そっか…よろしくね、涼野くん。」


聖輝「はっはい!よろしくお願いします。」


松本「お前も買い物?」


聖輝「あっはい、いろいろ切らしちゃってて…」


かえ「随分たくさん買うんだね…もしかして一人暮らし?」


聖輝「はっはい…」


松本「えっ?お前一人暮らしなの?」


聖輝「まっまぁ…事情があって…」


松本「知らなかった…じゃあバイトしてるのも…?」


聖輝「せっ生活費の足しになればと…」


かえ「へぇ〜偉いね、きっちりしてるんだね。」


聖輝「そっそんなことないですよ!」


松本「お前も大変なんだな。」


聖輝「まっまぁ…」


かえ「あっ、レジ空いたよ。」


松本「あぁ、うん。」


聖輝「……。」


ホームセンターで一緒に買い物するなんて…やっぱりこの2人……


両想いなのかな…

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