新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第4章 狂犬
聖輝「あっあの…痛っ…」
「……。」
パッ
聖輝「わぁっ…?!」
突然腕を離されバランスを崩しそうになった。
聖輝「っと…あっあの…僕に何の用があるのでしょうか…?」
「お前…新渡戸と苅野知ってるよな?」
聖輝「えっ…?あっあの…知っていますが…」
「あいつ等には昔世話になってな…倍返ししようと思った矢先病院送りになっちまったらしい…」
「しかもそれが、ある1人の生徒が2人をボコボコにしたっていうことだ。」
聖輝「あぁ…あれは……」
狛犬さんが一瞬で殴り倒したんだよな…
聖輝「あの…実は2人を倒したのは」
「お前が殺ったんだろ?」
聖輝「……えっ?」
「お前があいつ等を一瞬でボコボコにしたんだろ?」
聖輝「いっいやいや!!僕じゃないですよ?!」
「嘘つくんじゃねぇ!!テメェのリュックに付いてるキーホルダー…入学式の朝にあいつ等と揉めてる時に目撃してるんだ。」
聖輝「いっいや…確かに一緒にいましたが…」
単純にカツアゲされてただけ……
「テメェのせいで俺の因縁の闘いができなくなっちまったじゃねぇかよ!!」
聖輝「あっいや…それは僕のせいっていうより…」
「うるせぇ!!テメェだけは絶対に許さねぇ…!!」
聖輝「あっあの…ちょっと落ち着いた方が…」
ガンッ!!
聖輝「ひぃっ?!」
「ただで帰れると思うなよ?おい!!」
男が声を上げると、奥の方から数人の不良達が現れた。