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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第16章 さ迷う羊

泣いているところ、
見て見ぬ振りをしてくれた優しさに
ホッと安堵を覚えながら

また舐められていたら
きっと
私は要様の舌使いと
比べてしまって
余計悲しくなってしまったことでしょう

身勝手な気持ちとは裏腹に
出掛けることを了承した瞬間の
光太郎さんの笑顔がまぶしすぎて
また少し目頭が熱くなりました

私たちは
私服に着替えて
早速、出掛けることにしたのです。

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