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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第16章 さ迷う羊

私服の光太郎さんは
少し大人っぽく見えて

爽やか好青年って感じが
眩しいぐらいでした

「夏目さん、
めっちゃスタイル良いし、可愛いから
一緒に歩けて、僕幸せです」

「なっ!!////
そんなことありませんよ…//
 
光太郎さんこそ、素敵だから
女の子がみんな振り返ってますよ」

「僕達、他人の目には
恋人同士に見えてるのかな?
 
そうだと、嬉しいな…」

「もっ//何言ってるんですか!
あっ!クレープ屋さん!」

私は
ドキドキ照れくさくなってしまって
偶然見つけた
クレープ屋さんへと走りだしました

甘い匂いがたまらなくて
ケースに張り付いていたら

光太郎さんが
ご馳走してくれたのです。

イチゴとバナナと
たっぷりのホイップクリームに
チョコソース
バニラアイスを包んだ
甘い甘いクレープは
一口食べただけで
幸せいっぱいの気持ちになれました

「光太郎さんも味見どうぞ?」

甘いものが苦手だと言っていたけど
一口ぐらいは食べたいかなって

光太郎さんにクレープを差し出したら

「関節キスですね」

って
私がかじった所から
食べられてしまいました。

食べる瞬間
目が合って
ドキンって胸の音が
聞こえてしまいそうなぐらいでした

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