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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第16章 さ迷う羊

「僕を安全な男だと
思わないで下さい

いつだって
あなたを振り向かせるぐらいの
情熱を持っているんです

あなたが
また、悲しそうな瞳をしていたら
 
僕は迷わず
今度こそ奪ってみせる」

光太郎さんの眼差しは
真剣で
握られた手は
痛いぐらいに
力強くて

初めて
要様以外の
男性を意識してしまいました

お屋敷に戻ると
玄関先には
要様が立っていらっしゃいました

それはそれは
殺気すら感じられる
鬼の形相で………

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