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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第16章 さ迷う羊

突然のことで
すぐに抵抗できなくて

光太郎さんの
熱い舌の進入を許してしまったのです

「ンッ…ンン………ァッ…ヤァ///」

ガクンと力が抜け
座り込んでしまいました

「ごめん、夏目さん…
あなたが、あまりにも無防備で
 
可愛くて……
 
お酒の力に頼って
こんなことしちゃイケないの
分かってるけど
 
我慢出来なかった
 
僕も男だから
好きな人に触れたいんだ

このまま君を
力付くで奪うことだって出来るんだよ

僕を選びなよ……」

思考が付いてかない
優しい優しい光太郎さん

なのに
キスの激しさに
ドキドキしてる

でも
私が欲しいのは…………

「光太郎さんってば、酔いすぎ~
私も雰囲気で酔っちゃってるし。
 
さぁ、お屋敷に帰りましょう!
明日から、またお仕事お仕事~」

私は
口にしていないのに
お酒のせいにして

おどけたフリをして
全部なかったことにしました

もし本当に
お酒を飲んでいたら

私は
要様を忘れることが
できていたのでしょうか...

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