テキストサイズ

美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第17章 制御不能

夏目side

助けてもらった
爺やさんに

お礼を言って
部屋に戻りました

早く
一人になりたかったのです

あんなにも触れて欲しかった
要様の手が
とても
怖かった

冷たくて
哀しい瞳

要様が
何を考えているのか
夏目には
分かりません

どうしたらいいのかも
分かりません

ただ
貴方が残した痕が
美しく
咲いてるだけです。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ