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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第17章 制御不能

小さくて
貧弱な夏目の身体は
より身を小さくするように
ドアと俺の身体の間に挟まれて
震えている

「じゃぁ…
じゃぁ私はどうすればいいの!
 
貴方の側に居たいのに...
 
私は必要とされていない
ならば
出て行くしかないじゃないですか!
 
なのに、それも許してくれない!

私にどうしろって言うのですか!」

夏目の心が身体が
悲鳴を上げているようだった

その声は
悲痛に満ちているのに

俺の胸は
不覚にも
期待という名の
甘い感覚にざわめいていた

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