テキストサイズ

美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第17章 制御不能

「私は…本当にずうずうしい召使いです
召使いのクセに
 
貴方が
 
要様が恋しいのです
 
でも…辛い」

「なぜ辛い?」

俺は
夏目を力強く抱き締めた

「要様が好きだから…」

叶わない恋だから
要様には
素敵な女性がたくさんそばに居るから…

夏目は
大粒の涙を零した

「なぜ、他の女が居ると辛いんだ?」

「嫉妬してしまうからです…」

「嫉妬ね…
他の女をどうして欲しい?」

「私の意見なんて聞かないくせに」

「言えよ、これは命令だ
俺にどうして欲しいのか
 
お前の口から、はっきり言うんだ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ