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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第21章 疼き

夏目side

今夜
要様は、学園の企業研修で
お屋敷を留守にします

「要様、お気をつけて行ってらっしゃいませ」

「俺がいない間
浮気すんじゃねーぞ」

「……ンンッ!!」

反論する間もなく
私はいつの間にか
要様の腕の中に引き寄せられ

熱くてとろけるような
口付けをしておりました

要様の唇が離れると
今夜は要様がいないのだと
急に寂しさが込み上げてきます 

離れたくない
ほんのわずかな時間でも
一緒にいたい

たった1日なのに
我が儘な言葉が溢れてしまいそうになります

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