美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~
第21章 疼き
やっぱり
要様のいない
お屋敷は
いつになく広く
心細く感じます。
日中は
業務に追われ
気を紛らわすことができても
日が暮れていく程に
寂しさが募っていくばかり
制服のポケットに
入れてある
携帯を何度確認したことでしょう
着信も
ラインの知らせもない
ディスプレイを眺めては
溜め息が零れます
夜になり
眠る時間になっても
なかなか連絡は来ません
私は
こっそり自分の部屋を抜け出し
要様のお部屋に忍び込みました
まるで
要様がいらっしゃるみたいに
部屋中が要様の香りで溢れています
「約束、忘れちゃったのかな…」
鳴らない携帯の寂しさを
少しでも埋めたくて
要様のベッドに身を沈めました
胸いっぱいに
要様の香りを吸い込むと
イケないと分かっているのに
要様の香りに
身体が反応し始めてしまいます
甘い疼きが全身を駆け巡りました
要様のベッドの中で
要様を想いながら
夏目の手は
動き始めてしまっていたのです
要様のいない
お屋敷は
いつになく広く
心細く感じます。
日中は
業務に追われ
気を紛らわすことができても
日が暮れていく程に
寂しさが募っていくばかり
制服のポケットに
入れてある
携帯を何度確認したことでしょう
着信も
ラインの知らせもない
ディスプレイを眺めては
溜め息が零れます
夜になり
眠る時間になっても
なかなか連絡は来ません
私は
こっそり自分の部屋を抜け出し
要様のお部屋に忍び込みました
まるで
要様がいらっしゃるみたいに
部屋中が要様の香りで溢れています
「約束、忘れちゃったのかな…」
鳴らない携帯の寂しさを
少しでも埋めたくて
要様のベッドに身を沈めました
胸いっぱいに
要様の香りを吸い込むと
イケないと分かっているのに
要様の香りに
身体が反応し始めてしまいます
甘い疼きが全身を駆け巡りました
要様のベッドの中で
要様を想いながら
夏目の手は
動き始めてしまっていたのです