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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第3章 百合?

一方、取り残された
要様と執事さんの間には

こんなやり取りが交わされていました。

「威勢のいい女の子でございますね
夏目様は。
 
要様が一つも言い返せないとは
大したものです。」

「うるさいぞ、爺。」

「ですが、要様
年寄りのたわごとに
耳をお貸しになって下さいませ。
 
大切な人には
優しく愛するものです
 
失ってから後悔しても遅いのです
 
あなたが
欲しくて欲しくてたまらなかった
宝物が
目の前にまできているじゃありませんか
 
決して傷つけてはなりません。」

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