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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第25章 愛の挨拶

要side

「改めて、夏目さんを僕に下さい。
必ず誰よりも幸せにします。

2年後、僕が結婚できる年齢になったら
結婚させてください。」

俺は、夏目の両親に頭を下げた。
隣で涙ぐんでいる夏目も
慌てて一緒に頭を下げた。

「夏目を、よろしくお願いします。」

無口な夏目の父親が
優しく答え、
そして瞳の奥に娘を泣かせるなよと
強い愛情を窺わせた。

俺は、夏目の手を握りしめ

「必ず、幸せにします。」

と答えた。

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