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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第26章 永遠の愛を君に

要side

~2年後~

部屋の中をウロウロと
俺は落ち着きなく歩き回っていた。

待ち人は
待てど暮らせど来ず。

腕時計を1分置きに確認しては
ソワソワと
浮き足立つ感情を治めようと

すぅーっと
深呼吸を繰り返した。

なんとか
気を紛らわそうと

ガラス越しに
1階の庭を眺めながら

これまでのことを思い返していた。

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