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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第26章 永遠の愛を君に

私達は夫婦の誓いを立てました。

そして、結婚初夜。

要様が
私の名前を優しく呼びます。

「夏目、おいで。」

要様の腕に抱き寄せられ、
額にチュッと
可愛らしいキスを落とし
私の身体を
優しく撫でます。

「あっ...///」

「もう、感じてるんだ?」

「だって...要様が触れる所
 全部、気持ちいいから///」

「夏目、様はいらないだろ。」

「えっ//////」

「要って呼んでごらん。
 そしたら、夏目にご褒美いっぱいあげる。」

「急に呼び捨てなんて...恥ずかしいです。」

「俺の奥さん、気持ちよくしてほしくないのかな?」

奥さん...なんて甘美な響きでしょう。
私は、嬉しくて
ご褒美が欲しくて
遂に呼んでしまいました。

「か...要//////」

緊張のあまり
掠れた小さな声になってしまい

恥ずかしさで
顔を手で覆っていると

手をどかされ
優しい笑顔で

「可愛い俺の奥さん。
 愛してるよ。」

と、要様が囁いたのです。

私は益々
赤面し
顔から火が出そうなほどでした。

婚約してから
今日までの2年間の間に

要様は、心も体も大人の男性へと成長し
粗暴な角は取れ、
穏やかな男性に
生まれ変わりました。

きっと、この優しい性格が
本来の要様の姿なのでしょう。

でも、
夜の姿は
やっぱり、ちょっと意地悪です。

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