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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第3章 百合?

「やっと見つけた…
初日から、仕事放棄とは
良い身分だな。」

「要様…
私を探してくださったのですか?」

「勘違いするなよ。
俺のこの広い屋敷で

遭難でもされたら
こっちが迷惑だからな!」

「申し訳ございません。
お仕事に戻ります…」

「俺の召使いは、お前だけだ。
 
俺専属として
側に置いているのは
爺とお前だけ

俺は、信用してるやつしか
側に置かない

お前は、俺のものだし
お前の意思など関係ない
 
ただ、俺についてこればいい
 
だけど…
側近がへそを曲げて
仕事を放棄するなんて
本末転倒だからな...
 
お前の話も、少しは聞いてやる」

そう言って
カーディガンを掛けてくださり

冷えた身体を、
強く抱き寄せられてしまいました。

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