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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第4章 不器用な狼

「あの、要様…
言おうか言うまいか
迷ったのですが……」

「なら言うな!
お前の言うことは
大抵ロクなことがないからな
俺は聞きたくない」

「ほらっ!
やっぱり、私もう我慢出来ません。
 
要様、女性が俺なんて!
 
しかも、
要様のような見目麗しい方が
そのような言葉遣いはあんまりです!」

「はぁ?
お前…まだ…………
なぁ、お前ここにきてどれくらい経つ?」

「3ヶ月ほどだと思います?」

「そう…この3ヶ月間 
お前が言っていた
尊厳とやらを尊重して
 
手を出さず
我慢に我慢を重ねてきたんだ
 
その結果がこれかよ………
 
じゃぁ教えてやるよ
 
この鈍感女!!
なんで俺っていうかをな!!」

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