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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第2章 女神?

ふんわりと
笑われた要様の声が

耳元で
意地悪な含みを持った
声に変わりました。

「そう、お前は二度とこの屋敷から
逃げられない。

俺から離れられない。
 
一生、その身体で俺に尽くすんだ。」

そう言うと
要様は、私の腕を強く引っ張り
部屋の奥へ奥へと進んでいきます。

「要様っ…いっ痛いです!」

こんなか弱そうな女性に
どこから、そんな力が湧いてくるのでしょう?

私の力じゃ
ちっとも振り払うことが出来ません。

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