『美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~』第12章「窓越しの紫陽花」 91ページ - ちょっと大人のケータイ小説
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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第12章 窓越しの紫陽花

夏目side

梅雨が始まった
朝から
シトシト雨粒が落ちる

季節ごとの花が咲く庭には
紫陽花が雨にうたれて
キラキラと光っている

「おい鈍感女!
膝枕!」

「はいはい
要様」

要様の重みを感じながら
柔らかく綺麗な髪を
指に絡ませ遊んでいると

「俺ってさ
モテるし
何でも出来ちゃう男なんだよね...」

「…突然何言い出すんです?」

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