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美しい狼~その牙で骨まで食べ尽くされたい~

第12章 窓越しの紫陽花

「……無茶苦茶です」

「ぁあ。そうだな
無茶苦茶だ……」

「私は……
どこにも行きません
 
要様のいる場所が
夏目の場所ですから」

私達は見つめ合い
互いの指と指を
絡ませながら

柔らかな雨音に紛れて
優しいキスをしました

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