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歪んだ僕らの

第2章 狂気的な愛









「ちゃん…わかばちゃん、起きて」

「…ん」

「わかばちゃん、学校遅刻しちゃうよ」


すやすやと眠るわかばちゃんを優しく揺らして起こす。

一回寝ると中々起きないところ、昔から変わってないなぁ…

「わかばちゃん」

「…っ!あ、おちゃ…」

「あ、わかばちゃん、やっと起きた。」

大きな瞳が開いたかと思えば、驚いた顔で僕を見つめている。

ああ、そうか。ここは僕の家だから、なんでここにいるのか驚いてるんだ。

「ごめんね、わかばちゃん気失ちゃって中々起きないから僕の家に連れて来たんだ。制服とか汚れててあのまま家には返せなかったからさ」

僕の両親はほとんど家にいることはないから僕の家の方が都合が良かったんだ。

「制服は洗濯してそこに掛けておいたよ」

僕がそう言っても未だにわかばちゃんは固まったまま動かない。

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