歪んだ僕らの
第2章 狂気的な愛
「わかばちゃん?どうしたの?」
ベッドに足を掛けて手を伸ばす。
すると、異常な程にわかばちゃんは身体をびくつかせた。
「な、なんで…」
「え?」
「なんでそんなに…普通でいられるの…?」
怯えた目で僕を見つめるわかばちゃん。
普通でいられる?
ああ、そうか。
そうだよね、わかばちゃんは昨日アイツに無理矢理犯されたんだ。怯えたって仕方ない。
こんなに震えて、同じ男の僕にも怖がっているんだ。
「わかばちゃん、ごめんね。僕がもっと早く行ってれば…そしたら、わかばちゃんをアイツに汚されなくて済んだのに…」
「え…」
「でも安心して、僕が上書きしたから」
「な、何言って…」
「愛してるよ、わかばちゃん」
わかばちゃんの頬に手をあてて顔を近づける。