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歪んだ僕らの

第4章 躾




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…好きにさせすぎたかもしれない。

頬杖をつきながら、前に座るわかばちゃんの小さな背中を見つめる。

最初は元気だったわかばちゃんはいつの日からかどんな時でも常に震えて青白い顔をしていた。

どう考えても原因はアイツしかいない。

大方、わかばちゃんに無理矢理迫ってレイプでもしたんだろう。

わかばちゃんに反して輝咲がとても機嫌が良いのが何よりの証拠だ。

「…ッチ」

小さく舌打ちがこぼれ落ちる。

どうせ良い方には進まないと思って輝咲に好き勝手させていたけど、これじゃあ僕の方にまで支障がきてしまう。

それに、なにより、わかばちゃんはなんで僕に助けを求めないワケ?

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