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歪んだ僕らの

第1章 壊れた日




「…あれ…」

輝咲達に頼まれた物を買って戻れば、教室には取り巻き達しかいなかった。

僕がキョロキョロとしていれば、取り巻きの2人が寄ってきた。

「お、アオチャン、ドーモ。」

「流石輝咲の犬だねえ〜」

馬鹿にしたように言ってくるコイツらは輝咲がいなきゃ何もしてこない。大方、僕に興味も無いんだろう。

「…アイツは?」

ぼそっとそう言えば、男に聞こえたようでスマホを弄りながら答えた。

「あ〜…なんかお前が行ったあと、若葉チャンと言い合いになって輝咲が若葉チャン掴んで出て行ったよ」

「ありゃ相当輝咲キレてたな〜今頃若葉チャン、ボコボコにされてんじゃね?アイツ女だろうが容赦しねェし!」

ギャハハと1ミリも笑えない冗談を放つコイツらに怒りで手が震える。

輝咲がわかばちゃんに暴力はするはずない…

でも…胸騒ぎがする。

「おまえら席つけー」

丁度次の授業の教師がきて僕は仕方なく席に座った。

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