極道様に、愛のキスを。
第2章 Love♡2
*
。
♡
お昼間際。
「はい、かしこまりました。後ほど資料
をFAXで送らせていただきます。」
25歳、独身。
恋愛経験0。
工業商社の事務員に就いてはや二年…。
こうやって、どんどん時が過ぎて行くのかな。
なにはともあれ今日から一人暮らし。
帰る場所は今日から違う。
ということを考えただけでワクワクする。
「おつかれさま」
「あ、橘花。おつかれさま、早かったね
外回りから帰ってくるの。」
「今日は、午後から本社とテレビ会議あるからさ
」
「ふーん、がんばるね。営業マン」
彼は、橘花 蒼(たちばな そう)
わたしの同期。
男性社員のなかで唯一話せる存在。