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せいぎのみかた

第1章 プロローグ

30年前、平成初期。まだ昭和を引きずっていて、また人の胸に温もりがあった古きよき時代。

宇宙人たちはこの地球(ほし)を侵略しようと怪獣を引き連れて度々攻撃をしてきた。
その宇宙人や怪獣に立ち向かう光の巨人もいた。

当時小学生だったミツル、ダイキ、ケンヤはふとしたきっかけで光の巨人と心を通わせて共に宇宙人や怪獣に立ち向かった。

3人と光の巨人はずっと正義と平和を守ること、イヤな者、許せないことに負けないことを誓い合った。

平成が年を重ねるごとにIT等の技術はめまぐるしく進歩したが、人の心に温もりが失われていった。

まるで地球に興味が薄れたかのように宇宙人も怪獣も出現することはなくなり、光の巨人もまた姿を消した。

ずっと正義と平和を守ること、イヤなこと、許せないことに負けないことを誓い合ったミツル、ダイキ、ケンヤの3人は誓いのとおり『せいぎのみかた』であり続けた。

いや、あり続けたはずだった。

3人が久しぶりに再開したのは逮捕、送致された刑務所でのことだった。

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